日本で初めての銅管漏水を止めるすごい技術!
給湯銅管の漏水はマンションにお住まいの全員の問題なのです。
築後20年経過した給湯銅管の内側です。※管内に緑青が多量に発生しています。
ピンホールで漏水した銅管は、取替えるしか対策方法はありません。
その結果、露出配管になり、資産価値の低下、美観の低下になっていました。
銅管はピンホールの発生率が高く、マンションでの漏水原因のほとんどと言っても過言ではありません。
しかも専有部(お部屋の中)で漏水するので目立たない事、即修繕を行う事、マンションの全体に影響がないと思い込んでいる事。がほとんどで管理会社も実態を把握していない事が多いのです。
ところがある日、マンション保険料の値上げになったり、保険会社にマンション保険の加入を断られる事になり慌てて対策をしようとするが、もう手遅れの場合が多いのです。
漏水の事故率が高くなると保険料も上がるし、加入が出来なくなってしまいます。損保会社からみると当たり前の事ですが、事故率が高く保険に加入出来ないマンションが増えています。
たかが専有部の漏水と侮るなかれ!マンション全体の問題なのです。
放置するとこの様にに銅管に穴が開き漏水します。
専有部の給湯銅管の漏水はマンションにお住まいの全員の問題なのです。
「『今頃気づいた・・専有部だからと誰も気に止めていなかった』・・と、重大案件であるのに管理会社も放置していた」などという事実に対して、早急に問題意識を持って対応することが急務です。
手遅れにならない内に、給湯銅管の漏水防止対策が、絶対必要です。何故ならマンションの漏水事故の殆ど90%以上が給湯銅管の漏水だからです。
日本で初めての銅管止水ライニング技術で解決!
銅管にライニングする工法特許を取得
当社ではこうした問題に20年以上も前から取り組んできました。長年に渡る研究や実験を繰り返し、更生工事で銅管のピンホール対策を可能にする技術開発に成功しました。
具体的には、
- 発生したピンホールを人体に無害なシリコンボールで塞ぎ、漏水を止めることに成功しました。
- ピンホールを発生させない為の、ダブル ブロック ライニング技術を開発しました。
- これらに使用する耐熱塗料の開発に成功しました。
- 銅管を傷つけずに、銅管内の漏れを除去する特殊フラッシュ剤(フラッシング液)の開発に成功しました。
- 銅管とポリエチレン管の混在配管でも銅管だけをライニングするスラッシュ工法を開発しました。
この結果、日本で初めての銅管ライニング工法と銅管止水ライニング工法など数々の特許を取得しました。
その具体的な結果は、給湯銅管が漏水しても壁を壊したり、床をはがしたりしなくてもよい、今までの状態で漏水を止めて再び今までと同じようにお湯が使えます。
しかも最短2日間で可能になります。
マンション住まいなら人ごとで無く早めの対策を!
特許の決め手。独自開発の止水ボール
マンションの全世帯の5%程度、例えば、30世帯なら1.5世帯(約2件)で、銅管の漏水が発生したら、残りの全世帯で、リ・パイプブロック工法(銅管漏水防止ライニング)を実施した方がよいです。(目安です。)
放置するとどんどん何件も漏水して、保険に加入できない事態になり、住民間でのトラブルが耐えない事になる可能性があります。
技術的にはピンホールを塞ぐ、シリコンボールを開発し、止水を可能にしたことで安心して給湯銅管の施工ができる様になりました。
この止水する 特許技術がなければ給湯銅管のライニングは行ってはいけません。
ただ単なるライニングではピンホールが発生したときの対処が今までと同じで壁を壊したり、床を壊したり、露出配管になったりで工期が長くなり、美観を損ね費用が嵩む結果になります。
止水技術が無ければ、ライニングする意味がありません。
ですので、当社では長年の研究を重ね、銅管のピンホールを塞いで止水する技術の開発に取り組んできたのです。
この結果に辿り着く迄に幾度の失敗を繰り返したかわかりません。
特殊シリコンボールで、非常に細かい漏水の穴もしっかりと防ぐことが出来ます。
- 止水ボールは人体に無害であって、物性変化がないので安全です。
- 物性変化のない、耐久性のあるもので無ければ止水ボールとして使えない。
その結果シリコンになったのです。
色々な素材の中でシリコンとの出会いはこの工法を進める大きな原動力になりました。
0.5ミリ、1.0ミリ、1.2ミリ、1.5ミリ、2.0ミリ、3.0ミリと6種類の金型を作り、それぞれ20,000個をワンロットとして製造。小さな小さなシリコンボールはバリを除去する機械が無く、人手でひとつひとつ行わなければならず、この製造そのものが大変でありました。
多くの協力者達のおかげで実現しました。
徹底した試験をクリアしたこだわりの耐熱塗料
耐熱塗料(エポキシ樹脂)も、徹底した試験を行っております。
電熱器を用いて脱イオン水95℃以上を保ち、ライニングしたサンプル片を5時間浸透させた後(煮る)、5分以内に しわ、割れ、ふくれ、はがれ、変色 、がないかの耐熱試験を行い合格しました。
リ・パイプブロック工法に使用する専用塗料の「ブロックライナー」は
給水装置の構造及び材質の基準に関わる省令(平成9年3月19日厚生省令第111号[最終改正:令和2年3月25日厚生労働省告示第95号])に適合。
日本水道規格 JWWA K 143 の浸出試験もクリアしています。
銅管を傷つけない特殊フラッシュ剤
従来の更生工事(ライニング)技術のポイントは、管内の錆や汚れをいかに除去するかというテーマに対し、硅砂で研磨する方法が用いられました。
ですが、銅管の肉厚はわずか1mm程度で硅砂などで研磨すると穴があいてしまったり、傷つけて耐久性が悪くなる事がありました。
素材を痛めないというポリシーの元、当社では研磨をしません。
銅管内の汚れを分析し、薬品で除去する特殊フラッシュ剤の開発に成功しました。
この結果、2年以上使用した銅管内の管壁は腐食生成物の影響で適度に荒れていて、素地を露出させるとまるで目荒し(ケレン)をした様に表面がザラザラして、エポキシ樹脂との密着が非常に高くなる事が分かりました。
このことで非常に強い塗膜が確保され、熱膨張、熱伸縮に耐えられる事になりました。
元々エポキシ樹脂は銅管よりも伸縮性が高い樹脂であることが幸いしました。
リ・パイプブロック工法は、2日工期の場合、 ダブル ブロック ライニングを行っています。1回目のライニングは白色で、2回目は青色の塗料でダブルでブロックしております。
品質重視、銅管へのダブルブロックは業界初で、銅管の漏水をシャットアウト!
「リ・パイプブロック工法」で快適なマンションライフを
地味ではあるが、漏水した上下階のマンションの住民トラブル感情を考えると「なんとか したい!!」との思いから、コツコツと古びた銅管を集め、成功するか分からない止水作業を何日も何年もかけ、費やした経費も膨大なものになりました。
そのご褒美が特許だったのかもしれません。
「漏れる前に『リ・パイプブロック工法』を行い、上下階のトラブルにならない」ことを祈って、多くの方々にこの工法を知っていただき、快適なマンションライフを続けることへ貢献できればと願っています。